演者の輝きを引き出す座長の力 Endless SHOCK観劇

320日、Endless SHOCKを観劇しました。

 

初めて観劇したのは高校生の頃で生田斗真さんがご出演された2007年。

その年から毎年観劇しているのですが、いつみても「素晴らしかった、また来年も見よう」と思う作品です。

勿論私が光一さんのファンであるからという理由が第一ですが、一分一秒たりとも気を抜くことができず幕間を迎えるときにやっと息をふっと吐き出すことが出来る、そんなとても気持ちの良い疲労感さえも味わえる舞台だな思います。

そして個人的なジャニーズ舞台の入り口はEndless SHOCKですので、この舞台を見れることでほっと安心できます。

 

今年はこの1度しか見ることは出来ないのですが、この1回で満たされる。勿論出来ることなら何度も入りたいですけど、「今日の公演がベストの公演」と光一さんが語るように、「11回最高のもの」を作り上げようとするカンパニーの思いがあるからこそ、その1回を見ることでSHOCKの世界を十分に味わえ満足できるのかなと思います。

光一さんは私からすれば年上の方で、担当と呼ぶには恐れ多くただただ『そのパフォーマンスを楽しませて頂いています』といった感覚なのですが、彼の「パフォーマンスこそがファンサービス」という考え方を尊敬し信頼しています。だからこそジュニア世界を始めてみたときから、ある部分やある一種の傾向に違和感や苦手意識を今でももつのかもしれません。勿論全てにではなく。そしてだからこそ京本くんのファンなのかな。「誰か特定のファンに」ではなくファン全員に対して自分を表現できるものはパフォーマンス、歌、踊り、芝居・・etcですし、それを魅せることで「きてよかった、ファンでよかった」と思わせる力がないと10年、20年先まで芸事を続けられるとは思いません。

 

つい脱線してしまいました。

 

今まで光一さんばかりを中心に見ていたのですが、昨年からつい目を奪われる方がいました。

それは岸孝良くんです。ちょうど昨年は事故があった後の観劇ということもあったからかもしれませんが、

彼の表情がとにかく印象的でした。舞台に立つことが幸せだと受け取れるような笑顔や、殺陣シーンでの狂いぶり、まさに舞台上で自身を解放して自己表現をぶつけている、そんな輝きがあって何度もめを奪われました。

幕間にステフォを思わず買い足した記憶があります。光一さんと大我くん以外の写真を買うことがなかったのでそれくらい自分の中で彼の舞台にたつ輝きは衝撃だったのです。

 

そして今年、もっと周りの演者を見てみようと思って観劇していると、福田さん、松崎さん、野澤くん、諸星くん、

松倉くん、そして岸くん。全身全霊で踊り、歌い、顔も体も全体を使ってそのときの感情を表して。。

とにかく舞台上の輝き方に圧倒されました。それぞれ自分なりの表現があるのだろうと思いますが、どの方もこのSHOCKという作品の中で生き生きとされていました。もちろん私自身が彼らがそこにたっていて幸せだと思っているのかなど言い当てることは出来ませんが、観客としてそう感じています。

その輝きを引き出しているのは、もちろん演者一人ひとり、スタッフの方々のお力、そして観客の反応・・様々なものがあると思いますが、そこには「座長」としてカンパニーを纏める光一さんの信頼、安定感、・・・そういった要素も決して少なくないと思いました。

SHOCKは全編通して「コウイチ」がメインの舞台です。コウイチの圧倒されるほどのオーラあるけれど、それに負けないくらい周りが輝いているのは、そういうことでもあるのかなと感じます。

 

京本くんを通してエリザベートに出会い、ミュージカルに興味を持ちはじめ、それまでもいくつかの作品を見ていましたが、毎回舞台が始まるときの高揚感と、見終わった後に頭の中で流れ続ける劇中歌。

23間に詰まった役者とその周りの方々の「生」の表現ってそれだけで価値があるものだなといつも感じています。だからこそ、ジャニーズの世界であろうとなかろうと、こうした表現者に対しては最大限敬いをもって、ファンとして応援すべきだと思うのです。

舞台上で歌い踊り演じる姿を自分の目でみて、「輝いている方」のファンになるととても幸せな時間をいただけます。テレビの視聴率だけでは得られないそんなものもきっとあるのではないでしょうか。

 

少なくとも、私は光一さんと京本くんを応援していて舞台やステージに立つ姿から嫌な思いや不満を感じたことはありません。御二人とも年齢も経験もまるで違うけれど、それぞれ「堂本光一」として、「京本大我」として、1人の役として帝国劇場の舞台に立ち、それを観客として受け止めることが出来て常に良かったなと感じられます。

個人的には指差してお手振りなんていらないんです。目が合ったなんてどうでも良いことなんです。顔を覚えてもらいたいなんて到底思いません笑。(もちろん応援の形や気持ちは人それぞれですけどね^^)

限界と戦って表現している姿に満足感を得て、それこそそのためにお金を払います。それができるから応援したいと思えます。

 

SHOCKの劇中のセリフに「ひとつ苦しめば、ひとつ表現が見つかる。ひとつ傷つけば、また一つ表現を作れる」とあるのですが、まさにそのもがきや苦しみを繰り返した上で放たれた表現を目にすることができているのを京本くんにも強く感じます。応援していることへの自信も誇りも信頼も感じられるそんなお二人です。

 

どこかテレビという映像媒体への憧れや価値を強く感じている風潮には勿論一理あると思いますし、きっと世間ではそうなのかもしれません。

けれど、やはり今回SHOCKを見てまた改めて生の芸術作品の力に圧倒され、その価値を信じられるなと強く感じました。そしてこうした様々な内部外部問わず舞台作品に出演するといった限られた機会をつかみ取れるJrの方々は見ていてとても楽しいし応援したくなる子達ばかりだなと感じました。(あっJohnny’s Worldはごめんなさい、除外します・・)

 

Endless SHOCK本当に素晴らしかったです。千秋楽までに「エンターティナーの条件」を熟読したいと思います^^